1章 拾壱ノ夜 間違った道を歩まぬよう
私が京都に来て10日目の夜。
私は良くも悪くもあの店――――NOIRの事を考えない様にしていた。
もう私にできる事はたった一つしか無いから。
「貴女が私に提示した二つ目の条件。それは『私の到達点は私自身が決める』。まだまだこんなもので終われないわよ」
「そうでなくてはいけませんわ、咲良。わたくしにできるのは、間違った道に進まないように助言する事だけ。貴女が進む道も、わたくしの教えをどう昇華するのかも全て貴女次第。わかったなら、さあ、早くお立ちなさいな」
結果として私は西薗彩乃との修業に打ち込む事ができていた。
そう、元々私はこの為にわざわざ京都まで来たのだ。
私には私のやるべき事がある。
だから。
だからこそ。
せめて終幕は私の手で――――
★
「咲良、本当に覚悟はできていますの？」
「何度も言わせないで。」
京都に来て11日目の昼。
昨晩、神童特級の最終報告を受けて、対策院はNOIRの、いや、NOIRの店主さんの除霊命令を下した。
そして私もある覚悟を決めていた。
私は仕事着であるゴシックドレスの中でも、本気の仕事の時にのみ着る、一張羅とも言えるドレスを身に纏っていた。黒のティアードシフォン生地を基本ベースにした濃紺のレイヤードワンピースのゴシックドレス。そして黒のタイツとエナメルパンプス。
それこそが私のお気に入りとは別に1着だけ存在する、本気の仕事服。
私の考えうる全ての呪術的防御を組み込んだ特殊繊維で編み込み、特殊な方法で霊力を付与した私の、私だけの戦闘服。
「私はもう決めたのよ。例え絆を結んだって、心を許したって、どうにもならないものはどうにもならない。だったらせめて…………私の手で……」
「じゃあ…………どうしてそんなにも辛そうな顔をしていますの？」
西薗彩乃のその言葉に私は思わず拳を握る。
覚悟を決めた事と、割り切る事。
それは別の事だと思ったから。
「辛いわ、辛いわよ。一度は本気で救おうと思った相手だもの。だけど、結果が同じなら私の手で葬ってあげるのがせめてもの…………ッ！」
私はその実、祈祷師としての覚悟を決めた今でも自分の決断を認める事が出来ていなかった。
今までこんな気持ちになった事なんて一度も無かった。
私達祈祷師はこの世の中の為、悪霊達を滅する。悪霊達に苦しめられる人々を護るため、悪霊達をこの世界から除霊する。
悪霊達はそれぞれ堕ちるまでに理由がある事は知っている。
中には目を覆い、耳を塞ぎたくなる程の境遇で堕ちていく魂がある事も知っている。
だけど私達はそんな魂の声を聴く事無く狩り、輪廻転生の輪へとその魂を戻すために在る。存在する。
かつて西薗彩乃は私にこう言った。
『霊に同情するのはおやめなさい。私達には私達の、彼等には彼等の道理がありますの。死者の道理に従うということは、それすなわち死者となることと同義ですわ』
全くその通りだ。
彼女がどんな想いであの空間を創り上げたのかはわからない。
だけど、彼女の道理で動くという事は、彼女の在り方に沿うという事。
それは未だに信じがたい事ではあるけれども、世界の消滅という大惨事を引き起こすのを黙って傍観するのと変わりがない。
そしてそれを肯定するのはきっと…………。
生きている人間ではなく、死んでいる人間の思考なんだろう。
「そう…………。そこまで言うならわたくしはもう何も言いませんわ」
少し呆れた様な視線を私に向けた西薗彩乃は溜息を吐いて私から目線を逸らせた。
私はそれを合図に部屋から出ようとして。
「咲良」
「何よ。まだ何かあるの？」
「一つだけ話しておきますわ。かつて私達西薗家の本家当主・西薗一は『自らの目的を達する為に、他の全てを切り捨てる』と言ってその身を滅ぼしましたわ。彼は彼が研究していた人造怪魔の研究の為に、家族も友も他の何もかもを犠牲にして、最後には自分自身すら犠牲にしました。その結果がどうなったのかは貴女も知る通りですわ」
「それを私に話してどうする気よ」
「別に何でもありませんわ。ただ…………ただ今の貴女は鬼闘師としても祈祷師としても強くなるという目的の為に、全てを切り捨てようとしている。そう見えただけの話ですわ」
私は西薗彩乃の言葉を聞いて。
そして何も返さずに部屋を出て、石動さんが待つ車まで移動する。
「別に私は何もかも切り捨てようだなんて思ってないわよ…………。ただ私は自分の役割を全うするだけよ。この仕事に私の感情なんて関係ない…………」
私はあの店を。NOIRを目指す。
そうして再び足を踏み入れたこの場所。
当然だけど相変わらずお店はその場所に在って。
別にゲームとかアニメみたいに危機的状況だから空が割れているみたいな事も無くて。
でも一つだけ変わってるところを見つけた。
『異世界京料理カフェ&バー NOIR
ランチ(京風)…11:00〜14:00
バー(京風)…19:00〜23:00
おひとりさま限定、1日1組…気分次第でおふたりさまもok、カップルはNG
定休日…気分次第
住所…京都市左京区下鴨泉川59
糺の森の中の、瀬見の小川をたどっていった先、古い榊の木の近くにあります。
おなやみごと相談乗ります(解決できるかは分かりません)。
お祓いはいまのところ、お受けする予定はございません。』
それはお店の前に置かれた、黒板ボードの看板。
その内容を見て思わず笑ってしまった。
「ぷっ…………！ 何よ、お祓いは受ける予定はありませんって！ しかも『カップルNG』？ あの霊(ひと)、何があったのよ！」
とはいえ、そんな面白おかしい気持ちが生まれたのはその一瞬だけだった。
きっと笑ってしまったのは、これからの非常な現実から少しでも目を逸らす為。
そう、私はあの霊(ひと)を除霊する為に来たのだから。
私は一つ息を深く吐いて呼吸を整える。
そして意を決して扉の取っ手に手をかけた。
「あーーー……………………ランチですか？」
「…………ごめんなさい。でも、今日はそういう話できたんじゃないの」
扉を開いて真っ先に見えた店主さんの顔は、その言葉とは裏腹に、どこか諦感を漂わせていた。まるで私が来るのがわかっていたみたいに。
いえ、賢しい彼女はきっと察していたのだろう。恐らくは神童特級がこの店を訪れた時から。
「じゃ、お酒にします？ バータイム、まだちょっと早いんですけど」
「……未成年だって、言わなかったかしら」
そうやっておどける彼女の足掻きを私は無情にも否定する事しかできない。
私の覚悟はこの店の扉を潜った時点で完全に固まった。
もう迷いはしない。
私は――――
「…………それじゃ、僕を祓いに来た？」
「…………そういうことよ」
結局私には最初からこの選択肢しか無かったのだと思う。
もしこの世に運命なんてものが存在するのだとすれば、私と彼女の運命はこういう交わり方をするしかなかったのだ。
私は祈祷師。彼女は霊。
除霊する側と除霊される側。
その絶対的な関係は決して崩れる事はない。
ちょうどガゼルが未来永劫ライオンに狩られる様に。
店の中には店主さんの他にも、この前来た時に店に居た眼帯の女の子、そしてもう一人肩まで綺麗な黒髪を伸ばした女性が居た。
店主さんはその二人へと一瞬だけ視線を送ると、改めて私に視線を戻した。
その顔は特に驚いた様に見えない。
「………………あまり、驚かないのね」
「ええ、まあ…………事前に祈祷師さんだって聞いてましたし。そんな偶然、そんなにあるものじゃないですからね。あの人、上司ですか？ ……身長160cmちょっとの、なんか喋り方が胡散臭くて婉曲なおじさん」
おじさん…………。
あの人、確か28歳の筈よね……？
最近の女子高生って結構年上に辛辣って言うけど、店主さんも元々は女子高生だったのかしら。
…………まあ、私もその女子高生なんだけど。一応。
「…………散々な言いようだけど、まあ、私より立場が上であることは間違い無いわ」
「それで、その人の命令で、僕をお祓いに来た、と」
何だろう。
神童特級が何か言ったんだろうけど、彼女は察しが良すぎる。それで彼女は自分が除霊されるというこんな状況になっても落ち着いていられるんだろうか。
まあ、だからこそのあの店の看板のコメントなんだろうけど。
でも――――
「…………違うわ」
「？」
「これは、私の意思よ。……他の人にさせる前に、私がやる。そう決めたの」
そう。これが私の決意。
神童特級が対策院本部へと"最後の報告"を上げた後、対策院本部は関西支部担当特級祈祷師・北神宗次へと正式に命令を下した。
――――『異世界京料理カフェ&バー NOIR』に巣食う悪霊を除霊せよ。
ハッキリ言って異常だと思う。
祈祷師にしろ鬼闘師にしろ、特級に直接命令が下る事なんてほとんど無い。
これは神童特級が無理矢理介入してあのバカ大叔父の行動を牽制した事の意趣返しのつもりなのだろう。本部の介入を許す代わりに実行部隊に必ず自分を指名させる。
私はあのクソみたいな大叔父に恩人を消させる様な真似はしたくない。
私には貴女を救う事なんてできなかったけど、最期くらいはせめて私の手で――――
「善意だと、受け取っても？」
「…………そう捉えてくれたら、少しは私の心も救われるわ」
私達の問答は続く。
その行為自体に意味は無いのかもしれない。
でも、救いが無いのだとすれば、せめてそれぐらいは。
「ちなみに、お祓いされるってどういう感覚なのかな？」
「………………わからないわ。たぶん、痛くはないと思う」
「お祓いされるって、そうそう一般人では出来ない経験ですからね」
「………………そうね」
でも。それでも。
とっくに覚悟なんか決めていた筈なのに。
顔面に力を込めなきゃ涙腺から簡単に涙が零れ落ちてしまいそうで。
思わず決意が鈍りそうになってしまう。
それなのに、店主さんはまるで私を安心させるみたいに柔らかく微笑んで。
その笑顔がどこか悲壮な覚悟を孕んでいる様な気がして。
私は震える手を抑えて、ゴシックドレスの袖口から法具の洋扇子を取り出した。
「…………覚悟は、いいかしら」
改めて覚悟を決めるのは私の方なのに、私はそんな事を口走る。
私の言葉を聞いた店主さんは目を閉じて一つ深呼吸をした。
そして私は左手に持った洋扇子を開こうとして腕を持ち上げる。
この場所に在るのは一組の悲壮な決意と覚悟で。
でも、私達のそんな想いが果たされる事は無かった。
店主さんの突如として見開かれた。
そしてその原因は――――
「覚悟できてません。だからお祓いも断るわ。はい、店主さんの代弁」
オロオロと様子を見守っていた眼帯の女の子を尻目に、新キャラの誰だかわからない長身の黒髪の女の人が店主さんの頭に手をのせていたから。
「あ、あの…………いや、僕は………………」
私は呆気にとられて、不敵な笑みを浮かべながらも私の事を睨む女性を呆然と見ていた。そして何故か店主さんも呆気にとられた表情をしている。
だけど私はすぐに気を取り直した。
というより、何なのよこの女。
悪いけど、覚悟出来ていようがいなかろうが、もう後には退けない。
「……………何なんですか、貴女」
私は未だに店主さんの頭の上に手を乗せ続ける女に敵意を向ける。
それも自分で言うのもなんだけど、普通の喧嘩で向ける様な生ぬるい物じゃない。
人の命を奪う覚悟を見せつけるほどの、いわば殺気。
だというのに、この女は平然とした顔で私を睨み返してくる。
「私の方こそ、何なんですか貴方って感じよ。祈祷師だか何だか知らないけど、お祓いしたいなら、下鴨神社の境内の方でお願いできるかしら」
本当に何なの？！
私の威圧に怯みもしないどころか、私達の事をバカにするような事を…………っ！
今までこういう事を言ってくる人間が居なかった訳じゃない。むしろ、私達祈祷師はこういった輩と対峙する事が本当に多い。
別に特別な事なんて無い筈なのに。私は目の前の女の事がとんでもなく気に入らなかった。
私が今この場所にどんな想いでいるか知りもしないクセに。
だから私は思わずムキになってしまう。
「……私は、茶化すために……そんな覚悟で、ここに来たんじゃありません。考えました。考えて、悩んで……そうして自分で決めたんです。……誰か他の人に、この店と、店主さんを踏みにじる様に祓われる前に、私が自分で終わらせると」
「かっこいいこと言ってるつもりかもしれないけど、エゴに塗れた考え方だわ。自己陶酔の一種」
女の言葉で私はまた一段と苛立ちを募らせていく。
今まで本当に色々なタイプの人間と出会ってきた。私の事を気味悪がる人。私の事を化け物の様な目で見る人。私の事をバカにする人。私の事を憎む人。私の事を嫌悪する人。
勿論、中には好意を寄せてくれる人も居たけれど、私は幼い頃からずっと人の負の感情を浴びせ続けられてきた。
だから今更何かを言われたところで心揺るがす筈も無い。
そう思っていたのに、目の前の女の事だけはなぜだか許せる気がしない。
そしてなぜかわからないが、この女も同じような事を思っているような気がする。
店主さんはそんな私達の様子を見て、慌てて間に飛び込むようにして割り込んできた。
「あ、あの、伊吹さん……その、僕のためにそこまでして頂かなくても……。祈祷師さんは、自分なりに考えてくれて、もっと悪いことになる前にここに来てく…………」
「あーもう、だから若い子って苦手なのよ……。なーんかいい感じにお互い悟ったフリしてるだけで、本当はちっとも納得してないくせに……。さとり世代って言うのかしら、こういうの。いい、店主さん、貴女はどうして幽霊にもなってここに留まってるの、バータイムに話してくれたことは嘘なの？ 誰か大切な人を待ち続けてるんでしょう？ それに祈祷師さん、貴女、なんでそんな格好してるのか正直よく分からないけど……あ、ごめん、ちょっと言い過ぎた……、店主さんをお祓いしてサヨナラしたいわけ？ もし本当にそうなら、私と貴女は敵同士ね」
私は――――！
私は――――っ！！
別に彼女の言葉に心を揺さぶられた訳じゃない。
それでも何もかも知ったかのような言葉を吐く目の前の女に、私の押しとどめてきた感情は一気に弾けてしまった。
「違います！！ 貴女、何なんですか、さっきから知った風なことを好きに言うだけ言って！！！ 私も、こんな形でお別れなんて嫌です、でも、仕方ない事なんです！！ 幽霊が時として、ほんのちょっとした切っ掛けで、どれだけの悪意に変わるのかを、貴方は知らない！ 知っているはずがない！！ ……貴女に何が、何が…………」
言葉は最後まで続かなかった。
本当はわかっている。この女の言っている事は間違ってなんかいない。
だけどそれは蜃気楼を掴むような現実味の無い話で。
私はとっくに諦めざるを得なくて。いや、諦めてしまって。
私は彼女たちから目を背けて俯いた。
もはや抑えきれない涙を隠すために。
私は洋扇子で顔を隠して右手で涙を拭う。
もはや冷酷に店主さんを除霊する為に被った仮面は崩れ去ってしまった。
でも、そんな私の下に駆け寄ってくれたのは。
あろうことか自分の事を除霊しようとしていた相手だったというのに。
フラフラと迷って結局は覚悟を決めきれなかった中途半端な私に寄り添ってくれたのは、店主さんだった。
「……じゃあ、やっぱりみんなの感情は一致してるじゃない。お祓いはさせない。この店も無くさない。……そう考えることが、まず第一のスタートラインよ」
それが正論だなんて事、わかっている。
私だって何回も考えた。何回も諦めようとした。
だけど私は、この道こそが最善だと判断したというのに。
この女はそんな私の気持ちなど無視して、私にもう一度蜃気楼を掴めと言うのだ。
「………子供なんですか。貴方は。……そんなにうまくいったら、どれだけいいか。この世界は、そんな幸せな妄想だけじゃ、成り立たないんです」
「祈祷師さんは、大人なのね」
私はもう、水掛け論は沢山だった。
もはや強硬手段に出るしか無いとすら考えていた。
それなのに、彼女の口から出てきたのはまるで私を肯定する様な言葉で。
私は今度こそ本当にわからなくなってしまった。
「……そうね。きっと、私は子供のまま。我儘で自己中心的で、1対1でレスバトルしたら、まあ負ける気はしないわ。…………優しい祈祷師さん。貴方はきっと、本当に優しくて真面目で、だからきっと思い悩んで、こうすることにしたんだと思うわ。でもね、祈祷師さん、自分自身の想いを押し殺して諦めることは、時として、その相手への冒涜になり得ることもあるの。本当に大切な人のことを、貴女はまだ諦めるべきではないの。……ねえ。若いうちから諦めることを学んでも、いいことは無いわよ。みっともなく足掻いて、苦しんで……みんなそうやって、何か大事なことを学んでいくの。貴女、私より遥かに人生の密度濃そうだし、そんな経験もあるでしょ？」
よもや、こんな誰とも知らない女にそんな事を説教されるなんて思ってもみなかった。
私は…………。
私は諦めるわけにはいかなかった筈なのに。
あの【砕火】と闘って死にかけた時、そして店主さんと出会って何度も確認した筈だったのに。
私が元々諦めたくなかった事は、極めて個人的な事でしかなかったけれど。
でも、他の何かを諦めてしまえば――――
とっても癪だけど！
私は目の前の女に大切な事に気付かされた。
さっきまでの苛立ちが嘘の様に消えて行って、私の中に残ったのは、この話し合いには不要な余分な熱。
私はそれを吐き出すように、一つ溜息を吐いた。
「…………私の周りの大人には、貴方くらいポジティブな大人はいなかったわよ」
「子供のまま成長したの。この国の模範になる大人とは、言い難いかもしれない」
まったく、何なのよこの人は。
私に喧嘩を売ってきたかと思ったら、自分は子供だと認めて見たり。
この人の素性はわからないけれど、私よりは年上でしょうに。
「それは確かに」
「店主さんは黙ってて。もう、空気が少し柔らかくなったかと思ったら、すぐに茶化す方向に走る……。当事者は貴女なのよ。………ちなみに王女様、さっきから完全に無言だけど、貴女はどうかしら？」
女は髪をかき上げながら、キッチンでこちらの様子を伺っていた眼帯の女の子に問いかけた。
「…………話が盛り上がってたから、とりあえず割り込まないでおこうと。 でも、きっと、伊吹さんの言ってることは正しいんだと思います。 だって――――」
「ん？」
「生きてる人と幽霊が仲良くなれるお店があっても、たまにはいいじゃないですか」
ああ、バカバカしい。
大半の祈祷師が、そして恐らくここに来る前の私であればそう言って一笑に付すであろう言葉。
だけど、今の私にはその理想がとても輝かしいものに思えた。