概要
明治日本の産業革命遺産の構成エリアである長崎の構成資産の一つであるグラバー邸宅は、現存する日本最古の木造洋風建築である。1863年、長崎製鉄所として始まった長崎造船所の対岸、長崎湾を見下ろす高台に、旧グラバー邸宅は建設された。もともとは外国人居留地であったが、幕末の動乱期にその区別がなくなり現在に今に至る。天草の棟梁小山秀之進によって建設され、その様式は英国式と伝統的な日本の構造の融合を示している。当初はトーマス・グラバーの接客用の別邸であったが、日本の産業革命期にはトーマス・グラバーの長崎におけるビジネスの拠点となった。基本情報
遺産種別
文化遺産/明治日本の産業革命遺産/A6
登録遺産位置
長崎県長崎市
北緯32度44分 東経129度52分
北緯32度44分 東経129度52分
登録遺産面積
資産 0.31ha
緩衝地域 61.95ha
緩衝地域 61.95ha
ギャラリー
グラバー邸宅
貿易商トーマス・グラバーの仕事場兼邸宅であったこの洋風建築は、洋風建築でありながら基準単位はインチないしフィートではなく、寸や尺といった日本古来の基準で建てられている。
グラバー邸宅模型
接客用の別邸から、住居として増築を重ねたため、上空から見ると四ツ葉のクローバー型の南国バンガロー風建築となった。
隠し部屋
グラバーの妻ツル夫人の部屋の前の廊下天井裏の隠し部屋。ここに伊藤博文ら幕末の志士たちが集まったと言われている。
グラバー像
トーマス・グラバーは、長崎の造船所にも深く関わっている。長崎に初めてのドック、小菅修船場を作ったのは貿易商トーマス・グラバーであった。