……いやぁ、遠かったですね。
フィンランドが9時間だったのに、タイまで6時間ほどかかってるわけですから。それを思うとフィンランドはやっぱり結構近いんですね、遠そうに見えますが。
やっぱりというかなんというか、当初は移動疲れもあって熟睡できたのですが。
おかげで離陸後に出たらしいオニギリにはありつけませんでした……。悲しみ。
それはさておき、そのあとは予想通りお尻が痛くなって目覚め、あとはお察し。あんまり寝れませんね。
そんな眠れない夜を過ごしてようやくタイはバンコクに位置するスワンナプーム国際空港に到着。
まだまだ夜ですね。電車も走ってやいませんが、空港の中はすでに活気に満ちています。中部国際空港が最早店仕舞いしてしまっていたのとは大違いですね。
空港を探検していると、途中でエスカレーターを封鎖するモブに遭遇。エアポートパスが要るというのですが、先程通ってきた道ですよ？！なんですかそれは……
パスポートかな？と思ってみせると、うーんこの……って表情をされましたが無事通過が許されました。なんだったんでしょうか？
兎にも角にも無事に店のあるゾーンに戻ってきたので、ここでコーヒーを飲んで電車が動き出すまでマッタリ過ごしましょう。
ちなみに今回はミロさんがおよそ3万円分もタイバーツに替えてきたということで、旅行中は一括でミロさんがお支払をして最後に日本円で精算することにしました。
実質2日間しか滞在しないのに3万円も使うことがあんまり想定できませんからね……
特に、到着1日目は終日の現地ツアーですし、一層使う機会がありません。
そして電車の始発時間が近づき、券売機がOut Of Serviceから復帰する瞬間を待ちつつ券売機の前で待機していると……
電車に乗る奴らはこの列に並べ、というので、その列で待機。何がなんだかよくわかりません。
手荷物検査みたいなゲートはありますが……
電車が発車する時刻ぎりぎりになって、ようやく係員が動き出しました。ゲートの反応は無視、コイン型のチップを手渡され進みます。
そこには電車が、あとどこから湧いてきたのか、他のお客さんもいます。改札は一箇所しか無いと思ったが、おかしい。
そして我々、お金払っていません。これどこでお金払うの……？
わけもわからないまま、電車に乗ってホテル近くの駅まで向かいます。
うーん、日本には数少ないトレイン・シェッドと朝日が美しい。そして何より暑い。何だこの暑さ。日本じゃすっかり肌寒くなってしまったと言うのに、この暑さはまさに夏。なんなら夏に訪れたフィンランドを遥かに超えて暑いです。日本は寒くなってきたからぽかぽかだと良いなぁ、という私の理想は裏切られました。とにかく蒸し暑い。これが東南アジアですね。
それはさておき、自動改札を抜けます。……ん？どこでお金を払うのが正しかったんだ？とりあえず普通に改札も突破できてしまうとかいうわけのわからないことに。なんだこの国。
そして、ホテルまで徒歩で向かう最中危うくバイクに跳ねられかけたりしながら、なんとか無事にホテルに到着。前途多難すぎます。
ホテルに荷物を置いて、ツアーのピックアップポイントであるホテルに向かいます。徒歩だと20分ちょっと。
Google先生のナビゲーションを信じて進んだのですが、これが中々にひどい道で。
歩道は狭い上にガタガタ。流れる川はちょっと汚い。
挙句、とうとう歩道がなくなって、車道を歩行することに。轢かれるのでは？という不安を持ちつつ道の端を進みます。
道の端とはいっても、本当の端には路駐の車が並んでいますから、路駐の車と自動車が走る車線の間を歩いたわけですが、なんだこの国。
うーんそれにしてもいかにも東南アジアの大都会といった雰囲気の街並み。まだまだ途上国といった様相。マカオのそれとは近いような気もしますが。
さて、ツアーバスとはどんなものかな？と思っていると、どうもハイエースでした。うーん、少人数制！！！
しばらくそんなバスに揺られていると、日本で言うところの道の駅のような感じのところで降ろされて、オススメのコーヒーショップへご案内。
Amazon。私にとってはもはや南米の森ではなくネット通販しか思い浮かびませんが……
というわけで本日2度目のコーヒー。あっつ。
そして再びバスに揺られ市場に向かいます。
揚げたバナナ。思いの外美味い。ナイスグルメ。
その他市場を散策。ツアー案内のところに書かれていた市場散策というのは面白みもなさそうな感じでしたが、実際に訪れてみるとこれが中々に興味深い。
そして結構臭い。多分ナマズを始めとする淡水魚の臭いのような気がしますが。
謎の発酵食品のようなものもありました。あとで聞くところによるとロサンゼルスから来たというオジサンに、これはどう？と言われましたが、どう考えても良くないでしょ、というニュアンスの返答をしました。が、よく考えると漬物に似ているかも……？
自家製のアイスもゲットしました。中にもち米が入っているアイスなんて聞いたことありませんでしたが、これが結構美味い。
さすが東南アジア、安心の味覚。欧米の味覚は信用できませんからね……
再びバスに揺られ向かった先は……？
「牛がいる。」
ということで牛車に体験乗車。乗車なのか……？
「恐るべき後進性だ！」
「でも牛は好きだ。」
70数年前、牛車に揺られ運ばれていった戦闘機の気持ちになりましたよ。
何処に向かっていくか分からない当たりがたまらない恐怖です。いや本当に勘弁してほしい。
さて、そこでランチ！まさかのクッキングが始まります。
一人旅をしているという日本人学生さんが挑戦したのは……
ﾋｪｯ……
でも、これら本当に美味しい。個人的には、パパイヤサラダは少し酸い感じがあって得意な味ではありませんでしたが。
そして到着したのがドンパヤイェン・カオヤイ国立公園。ツアーガイドのお兄さんがこの公園の滝で川を渡ろうとした象の家族が転落したこと、それをきっかけに環境保護が進んだことを説明してくれました。
が、私はすでに知っている！なぜなら予習してきたからだ！（ドヤァ
さて、その滝を目指して歩いていきます。きちっと整備されていて安心ですね。ここには野生の猿も多く生息しているようなので、上を見ながら、歩きます。猿でも見かけないと、ただの森ですしね……
しかし、いくら探せども猿は見かけられません。
何かの鳴き声のようなものは聞こえてきますが。
そんなこんなで歩いていると、滝の流れる音が。結構近いですね。
しっかしまぁ、この階段を降りるのか……降りるということは、登ってこないといけないわけだな……？！これは中々にしんどい。そもそも蒸し暑いですし。
そしてこの滝。
滝マニアの武神さんが見ればさぞ興奮することだろう……。
しかしここから象が転落するとは……恐ろしい話。
そしてヘトヘトになりながら戻ってくると、猿がいるではないですか！
それも餌が用意されているようで、バスの運ちゃんがその餌を取り出し、皆がそこから少し離れてみると、猛ダッシュで取りに来る猿。
学習してますなぁ。
しかもここに及んでペットボトルのお水が我々ツアー参加者に振る舞われるという、なんて至れり尽くせりなツアーなんだろう。
さて、バスは公園内を再び進みます。
そして広がる森。
日本の森と何が違うのか、見た目ではわかりませんが……
とりあえず、ユネスコの世界遺産ロゴがあったので、世界遺産らしい感じにはなります。
ちなみに道中、象が平原に掘っただろう穴が空いているエリアを通過しましたが、写真を撮る暇はありませんでした。残念。
そして象に乗る体験もできました。
これが中々にハードで、思っていたのとは全然違います。結構揺れるし、バランス感覚超大事。
そこら辺をぐるっと回って戻ってくるのかと思いきや、2,30分は乗っていた気がします。
結構川の深いところまで進みますし、もし象が足を滑らしたらまさしく一巻の終わりです。
という感じで結構ビビりながら無事に戻ってきました。
彼ら、やはり知性を感じます。もし彼らが今暴走したとしたら、やはり私たちは一巻の終わり。
というわけでこのツアーはこれにて全行程終了です。
とはいえ、ここからバンコクまで結構離れていますからまだまだ先は長い。
すっかり日が落ちて、私達のホテルに到着したのは夜の20時くらい。チェックインすると、荷物は後で持っていくと行ってくれましたので、とりあえず身一つで部屋に入り、少し休憩したらホテル一階のレストランに行きます。
流石にここから再び遠出する気にもなりませんから。
しかしホテルのレストランその1はどう見ても営業時間中なのに真っ暗。これは閉まってますなぁ。
レストラン2は誰もお客さんが居ませんが……そこしか開いていないので仕方なくそこでディナー。
ピアノを弾いているオジサンも気合が入って歌いだします。なんだこのレストラン。
トムヤムクンに、グリーンカレー、パパイヤサラダと何か。
グリーンカレーは絶望的に辛い。トムヤムクンも大概辛い。パパイヤサラダも昼に食べたのとは違ってとても辛い。
海外旅行の夕食ではこれまで何度か物理的に苦しい目にあってきましたが開幕から苦しんだのは今回が初めてです。
食いきれる自信がまるでありません。唯一名前の分からない何かだけが辛くなく、どちらかといえば中華風の感じでこれだけが救いでした。
うーん、昼飯は外国人に合わせて相当マイルドな仕上がりになっていたんだな……
少し残してしまいましたが、概ね食べて部屋に戻ります。
まだ、荷物が届いていません。あとから届けるとは何だったのか……？
ミロさんがフロントまで行って聞いてくれましたが、どうやらまだフロントにあったらしい。なんだこの国。