京都鉄道博物館特集

京都鉄道博物館の入口。流石に真新しさを感じますし、デザインもいかにも現代建築と言った所。

プロムナードには時代を象徴する車両たちが。シロクニの愛称で知られるC62型蒸気機関車、子供の頃「かぼちゃ電車」なんて呼んでいた、湘南色のクハ86。それに夢の超特急、0系新幹線。

鉄道が斜陽だと言われた時代、新幹線計画はピラミッド、万里の長城、戦艦大和につづく四馬鹿などと言われていましたが、新幹線は世界的に斜陽産業だった鉄道に再び光をもたらしました。現在ではヨーロッパ諸国を始め海外でも高速鉄道が導入されています。この0系新幹線はまさにその先駆けでした。

グランドオープン1周年を記念してなのか、運転台に入ることが出来ました。かつて電車でGO!新幹線山陽新幹線編で見た光景はまさにこれですね。

運転台の真ん中あたりに2個目の速度計があるのも、ゲームで見た光景と同じ。それにしても、なぜ二つも速度計があるのでしょうか……？

シロクニ（C62形）は日本最大の旅客用蒸気機関車。東海道本線や山陽本線で活躍したということで、いわば現在の東海道山陽新幹線の大先輩のようなものですね。

クハ86系は戦後初の長距離列車として登場し、東海道線や山陽線で活躍しました。

マロネフ59型客車。戦前に造られた高級寝台客車。皇族などが使用したそう。

今も現役で大阪環状線を走行する、クハ103系。新型車が次々と導入される山手線に対して未だに国鉄時代の車両が平気な顔して走っている大阪環状線ですが、いよいよ新型車が導入され、クハ103系は前者置き換えられるそうです。

DD54系。西ドイツのエンジンと液体変速機を採用したということですが、「西ドイツ」というのが、また時代を感じますね。私は西ドイツの時代を知りませんし……

トワイライトプラザにあるEF81系（トワイライトエクスプレス色）とEF65系。

トワイライトエクスプレス、一度は乗ってみたかったですね……。最近の寝台列車はツアー形式で、高いのでかつてのトワイライトエクスプレスみたいな形式の寝台特急も復活してほしいものです。

現存する国産最古の蒸気機関車、230系。イギリス風の見た目からは、あまり国産というふうには見えません。

本館には、我らが憧れの新幹線、500系新幹線や、また時代を象徴する有名な車両が展示されています。

のぞみ専用としてJR西日本によって開発された500系新幹線。最高速度が時速300キロというのは当時の世界最速と同じであり、また表定速度では世界一を誇りました。16両編成時代は常にのぞみとして運用されましたが、現在は8両化され最高速度も時速285キロとなり、こだまとして余生を送っています。

500系新幹線の車内も、グランドオープン1周年を記念して公開されていました。まさしくコックピットのような運転台です。0系と比べると、時代の違いも感じますが、やはり500系の方が少し風景を見づらいでしょうか？でも、0系も大して外が見やすい運転台という感じもしませんでした。

外観は未だ近未来感をまとう500系ですが、客室自体は、流石に少し古さを感じます。でも、現行のN700系とくらべてシックな車内ですね。新幹線といえば明るい車内、青いシートと、N700系新幹線のイメージがすっかり定着してしまいました。まだのぞみでたまに700系に当たりますが、700系ですら古くさく感じるというのは、人の感性がこれだけ今のものに適応していくことを示しているのでしょうか？

クハネ581形は「座席と寝台で両用可能な設備をもった世界初の特急用交直流電車」だそう。

いかにも国鉄電車特急というところのクハ489系。近年まで現役でしたが現在は全車引退済みとなっています。

個人的に、幼少時から新幹線と言われて思い浮かべるのは100系新幹線でした。これはかつてグランドひかりとして時速230キロ運転をしていた車両です。

DD51は全国で活躍した液体式ディーゼル機関車。

EF66系は東海道線や山陽線で活躍した貨物牽引車。寝台特急を牽引したことも。京都鉄道博物館では車両下部を覗き見ることもできます。

昭和時代をイメージした「昭和の駅」と、キハ81系ディーゼル特急。

昭和の駅の中も、まさにオールウェイズ三丁目の夕日みたいな世界が再現されています。

私は紛うことなき平成生まれなので、昭和は歴史の存在ですが何処か懐かしい。

模型ですが東北新幹線200系。中越地震で脱線したのはこれと同じ形式のものです。鋼鉄製車両のため、あのような事故でも大破することがありませんでした。

交通科学博物館時代には運転シミュレーターが設置されていた221系。今は運転席についての学びの場となっている様子。

見ていてもさっぱりわかりませんが、主制御器の動作を説明するものです。

今は500系新幹線のパンタグラフは何の特徴もないシングルアームパンタグラフですが、当初は出来る限り騒音を抑えることを目的に、フクロウの翼を参考にした翼型パンタグラフが開発され設置されていました。

様々な種類の台車が展示されていますが、こちらは阪急電車の台車らしい。

2階からは1階展示室を見下ろせ、500系新幹線を始めとした車両の上部も見ることができます。

2階にはこのような模型を使って鉄道の運行を学ぶことができるシミュレーターのようなものがあります。

運転シミュレーターは交通科学博物館にあったような実写ベースのものではなく、電車でGO!のようなフルCGのものになっていました。

新幹線総合指令所を再現したもの。鉄道の安全運行について学ぶことができます。

昔や現在の駅設備についても展示があり、それぞれの機能について学ぶことができます。

鉄道模型の大きなジオラマが設置されており、毎日決まった時刻になるとナレーション付きでそれぞれの列車が運転されます。これははやぶさですね。

ジオラマの新幹線駅に止まっている車両は必ずしも現実を再現したものではありません。様々な新幹線路線の車両が同じ線路を走ります。

500系新幹線も運行され、写真をとってみましたが残念ながら暗いため手ぶれてしまいました。

もちろん、ジオラマでは新幹線だけでなく蒸気機関車も動いています。

JRどころか、私鉄も。この車両は阪急8000系。成田エクスプレスと並ぶなんて、実際にはどう考えてもありえませんが、それをなし得るのも鉄道模型ならでは。

ジオラマだけでなく、関西私鉄についてそれぞれ紹介するコーナーもありました。私はかれこれ15年位毎日阪急電車のお世話になっています。

京阪電車は私はあまり使いませんが……、京阪特急は素敵です。

2階には、レストランもあります。扇形車庫や東海道新幹線、JR京都線、JR嵯峨野線が見える窓の近くは混んでいました……

まかないハチクマライスハンバーグ。830円。博物館の中のレストランにしては良心的な価格だと思います。（食べた感想）

3階（屋上）からはJR京都線などが一望できます。見えている五重塔は教王護国寺（東寺）、その左には京都の名門洛南高校が、右には任天堂の社屋が見えています。

梅小路蒸気機関車館、となっていましたが、梅小路蒸気機関車庫になっていました。

アメリカより輸入された蒸気機関車「義経号」。北海道最初の幹線鉄道幌内線で運行されていました。動態復元されています。

C56は小型の旅客用蒸気機関車。北びわこ号として本線を走っている姿を見ることができます。

C58はローカル線用の旅客貨物用蒸気機関車。皇室の菊の御紋を掲げていますので、お召し列車の仕様でしょうか。

D52は日本最大の貨物用蒸気機関車です。

1070形1080号機はイギリス製、明治期の6200形から改造された蒸気機関車です。

国鉄を象徴する特急つばめ。C62は日本を代表する旅客用蒸気機関車です。

梅小路蒸気機関車館の頃から引き続きスチーム号は運行されています。客車は一応新調されています。

客車内には、国鉄特急のヘッドマークをモチーフにしたデザインが施されています。これは特急はと。

スチーム号は一日の運行が終わると転車台にのり、運行終了の処理をして車庫に戻ります。

まずは石炭の燃えカスを廃棄します。

その後、炭水車に石炭と水を補充します。

その後、車庫に戻ります。

SL第2検修庫ではD51が検査を受けていました。

博物館としてではなく現役の車庫として活躍していた頃の梅小路の模型。

梅小路蒸気機関車館のころからあったオハフ50。きれいに再塗装されていますが、これは展示車両としてはカウント外の様子。休憩室として使えます。

かつて梅小路蒸気機関車館の入り口であった旧二条駅舎は、出口になっています。