11月の雨
あとがき
久々に書いてみましたが、なんかポエムみたいなのができました。
最初は意図的にぼかして書いてたのですが、3話目くらいでさすがに進まなさすぎやろって思って、巻きで進めました。。
以下、相変わらずしょうもない解説です。
(世界観)
キリスト教的に言うと煉獄、和風に言うと三途の川的なとこでしょうか。
でも明言すると初っ端から暗ーくなるんで、やめました。
(設定)
めんどくさかったんであんま説明しませんでしたが、要約するとあの庭はこんなシステムです。
●現世で自殺、ないしは誰からも冥福をお祈りされない死を迎える
↓
●あの庭に爆誕する
この時点で(本人にとって)嫌な記憶と心が無くなる。
↓
[バッドエンドルート]
●時間切れを迎えるか、自殺するなどすると、二度目の死になる。
↓
●二度目の死を迎えると、現世でも、生きていた頃の痕跡が全て消え去る。
生まれ変われずにおしまい。
↓
[グッドエンドルート]
●二度目の死を迎える前に、天使からの祈りを捧げられると、天国or地獄に行ける。
↓
●規定のノルマをこなすと、現世で生まれ変われてめでたしめでたし。
ただ、簡単にはグッドエンドに入れないのが、あの庭のクソシステム。
●天使からの祈りは、真剣な、思いやる心のこもったものでなくてはならない
●天使は、最初は心が無い。
という、なんやこれって感じな理不尽ゲーなのが、あのクソ庭なわけでした。
このクソゲー庭システムには、さらに作中では1ミリも言及されなかった裏設定があって、
●二度目の死を迎えると、神さま(こいつがいちばんの悪党)のもとに行って、天使にされる
↓
●心を奪われて、庭で永遠に働かされる。
…という、身も蓋もないオチがあったのですが、さすがに理不尽すぎて本編では出しませんでした。。
マクラウドさんはその手先なわけですが、天使たちになんとか心を取り戻して欲しいという思いもあって、見届けシステムを考えたわけですね。
(タイトル)
最初は「あなたとわたしの小さな庭」という仮称で書き始めたんですが、イマイチもっさりしたタイトルだなーって思って、途中で路線変更しました。
「11月の雨」は、ガンズ・アンド・ローゼズの名曲からですが、もちろんその場のノリだけで決めました。 個人的にはピシッと締まった感じがして、旧題より好みです。
最後のエジンバラのシーンと、あそこでアニーちゃんが出てくるのは、なんとなくあそこ雨っぽかったなってとこから、ノリで結びつけました。
(キャラ)
サリー…主人公。 実は今回やりたかった文体は、「主人公が読者に語りかける・説明する」形での進行でしたので、そんな感じでこんなキャラになりました。
でも、大事なことは何一つ最初に説明しない。
うまく書けるようになったかなー、って思ったのは、3話の墓のシーン以降。 あそこは、サリーが心を取り戻しつつあるという意図を込めたんですが、わかりにくいですね。
最後はすっかり熱血主人公に。 このあたり、私の小説の主人公たちは、ほぼ全員アニーちゃんの血筋を引いてます。。
カイネ…もう「すこし錆びた包丁で23回、数えながら〜〜」のくだりのためだけに生まれたキャラ。 従来ならこいつが主人公になるところでしたが、それだと金太郎飴になるので、今回は準主人公に。
暗い話になりそうだったんで、背景はそんなに深くは語らなかったんですが、たぶん歴代で最もかわいそうな境遇かもしれません。
アニーちゃんの前世。
ケイト…最初はサブのサブくらいのポジで書いてたんですが、明るいキャラなので、だるい話にテンポをもたせる役割で準主役に。 イマイチ見せ場がないまま退場でしたが、物語的には、サリーに心の在り方を伝える大事な？役目を担ったかもしれません。
でも実のとこ、いなくても話は進んだ気がします…。
次はもっと締まりのある話が書きたいですね。。