Wiiとしては少し荒い印象がある。おそらくは4人対戦時の負荷を少なくするためであろう。全体的にポリゴンの角が目立つ。また、本来ならば出っ張りであるはずの部分がテクスチャで済まされているなどグラフィック面では評価できる点は少ない。なお本作ではレース画面では全体的にぼかしを入れたような、擬似HDRのような映像となっている。

例によってといった感じである。特別何か書くようなことも無いが、このシリーズ、ひいては任天堂作品そのものの安定感というか、傑作までとはいかないものの安定感のある、音楽となっている。音楽単体で聴いても大したことは無いが、まさにその場を表現した、と言っても過言ではないBGMであり、場の雰囲気を作ると言う観点では秀逸。

このゲームにストーリーは存在しないため評価しない。

よく出来ているのはヌンチャクのスティック操作でも、リモコンのポインタでもどちらでも項目を選択できると言う点である。というのも、実はこれだけのことが多くのソフトでは出来ていないからだ。難点をいえば、マリオカートチャンネルをWii本体にインストールしなければ大会のお知らせが届かないということである。ただでさえWiiの内蔵フラッシュは容量が少ないのだからこの点は不便この上極まりないと言ったところか。

適度な難易度、というかアイテムでのはちゃめちゃ感、順位が低いと効果の高いアイテムを入手できるといったマリオカートシリーズ特有のシステムにより、それなりの努力と運さえあれば少しずつクリアできる難易度となっている。ちなみにオートドリフトにすると難易度が下がる模様。このような初心者対策により、初心者でも途中で投げ出さずにグランプリをプレイできるように作られている。

コース数は総計4×8の32コース。これほどの量のコースが用意されているレースゲームも少ないだろう。その上普通のレースゲームとは異なり、コース上にトラップなどが仕掛けてある点も持続性、やり込み度を高めている。