どうぶつの森といえばやはりこのグラフィックなのだろう。ハードウェアが新型に移行したところで大した変化は無い。それがどうぶつの森なのであり、味でもあると言えよう。しかし、客観的に見ればやはりWiiとしてはこのグラフィックがあまり質の高いものではないことは否めない。ただこのゲームのグラフィックが結果的にはこのゲームのよさ、味にもなっていることを付け加えておく。

それそのものの出来が悪いと言っているわけではない。にもかかわらずこの低得点には訳がある。ほぼ全ての音楽がDS版からそのままなのだ。これまでは一応新作のたびに音楽は変更されてきた。ひょっとするとどうぶつの森の音楽はDS版で一応の完成を見たと言うことなのかもしれない。この音楽が将来のどうぶつの森のデフォルトになっていくのかもしれないが、まだ定着したとはいい難い。

このゲームにストーリーは存在しないため評価しない。

残念な点がある。道具の売却などの際にスティックが使えないということだ。スティックも使えても支障は無いはずなのだが、なぜかこの作品ではリモコンのポインタでしか選べない。微妙に不便である。

基本的にはこのシリーズではやることはどれも同じだ。ローンを返して家を大きくすると言うのがいわば第一目標で、あとは自由に遊んでくださいというものだ。Wiiというハードになってテキスト量が増えたり、イベントが増えたりしているが前作までをプレイしつくしたユーザーには飽きによりもはや長くプレイすることは出来ないかもしれない。

一般的にはさまざまな要素が組み込まれているこの作品は時々やってみようかなと、そう感じさせるものではある。ただしあまり放置すると村の環境が悪くなったりするので要注意だ。