今作は、国内ではWiiのほかにPS3,XBOX360,PS2,PSPの5機種のマルチタイトルとなっている。ちなみに海外ではDS版も存在するが、国内で発売される予定はない。マルチとはいえ、多少なりとも性能差のあるこの5機種を1つのソフトを5機種に移植しているわけではない。大まかに分けてXBOX360版、PS2版、PSP版の3タイプに分かれる。XBOX360版はPS3とのマルチタイトルとなっている。PSP版はPSPのみ。そしてPS2版。これはPS2とWiiが存在する。両機種は解像度が同じなのでこういう結果になっているのだと考えられる。その結果としてグラフィックはPS2レベルどまり。これは同ソフトのXBOX360版とも解像度、ポリゴン数の点で見劣りがする。特に、他ソフトではあるが、リッジレーサー7との落差は激しい。Call of duty3という国内では発売されていないソフトを引き合いに出すのもどうかと思うが同じ海外のメーカーの作品なので例示させていただく。このソフトのように現行機は基本はすべて共通に作り、それぞれの特性を生かした絵作りをするべきだっのではと感じさせる作品だ。ちなみにフォトリアル志向の、シミュレーター系レースゲームを持っていないプラットフォームホルダーは任天堂だけだ。この手のソフトはMSとSCEの両者が一番人気のタイトルを持っているのでサードもどうしても表舞台に出ることが少ないせいか、タイトルは少ない。現在はライトゲーマーに売っているのでいいのだが、将来より幅広いシェアの獲得を考えたときこの手のタイトルは必須だろう。

まず、なんともいえない、とだけ言っておこう。レース中は基本的にはレースに集中しているためにBGMが流れているのかどうかを気にしている暇はない。それでもそれなりにインパクトのある曲ならば記憶に残るのだが。それ以前に、相当注意していないとBGMがなっているのかどうかさえわからない。実際には、お情け程度のBGMがなっているのだがエンジン音等々でほとんど聞こえない。

ストーリーがあるのかないのかわからないこの作品。大まかな目標があり、ストリートレースに勝利することでテリトリーを広げ、全域を支配下に置くのが目的。そのためレースゲームとしてはストーリーがあるが、それはほとんどお情け程度のものだ。

これだけたくさんの操作方法を編み出しておきながら肝心のスティック操作がないのか激しく疑問だ。Wiiリモコンはエキサイトトラックのようないわゆるバカゲーにはちょうど良いかもしれないが、この手のタイトルはより機密さを求められる。そのためあまりWiiの傾きセンサー等に固執しないほうがよかったのではないか、そう感じさせる。

導入部分に問題があるように思われる。すぐにヒートがあがるので、ある程度進んだところで攻略が難しくなってくる。Wii版ではリモコン操作なのだから、もうちょっと難易度を下げてもよかったのではないか。

それなりに高い。ただ、クリアしてしまうとあとはひたすら車集め、チューニング。楽しいかどうかは人それぞれといったところだろう。