まずはWiiUの性能で1080p60fpsを実現しているところを評価したい。その分、シェーダは控えめだが、やはり性能を鑑みず無茶にシェーダリッチにしてしまって描画解像度が720pにも満たない、30fpsを平気で割るというよりはよほど良い。ゲームのすべてで60fpsを実現しているわけではないが、実際のアクションシーンではフレームレートの低下は殆ど無い。なぜか、カメラモードやフィギュア鑑賞でオブジェクトに近づくとフレームレートが下がるものがあるが、もともとシェーダリッチなものではないし、特にフィギュア鑑賞などまさかこんな箇所にLODは使われていないと思うので、頂点負荷も変わらず、その上ミップマップも使われているようには見えないので、なぜフレームレートの低下が発生するのか、よくわからない。近代的なシェーダはせいぜいスペキュラくらいで、あとはゲームキューブなどの時代と大して変わっていないが、ポリゴンモデルは幾らか高精細になっている様子で、テクスチャの解像度も高いので、グラフィックスの品質が低いとは思えない。さすがは、PS3のローンチでいきなり1080p60fpsを実現したリッジレーサー7の生みの親のメーカーといった印象。

前作に引き続き豪華作曲陣による編曲の数々。相変わらず曲数は多いし、原曲も多い。ただし、なぜか2分制限がかかっていて、原曲でも2分でループするようになってしまっている。前作ではこのような制限は無かったはずなので、非常に残念な気持ちだ。

今作ではじめて8人プレイができるようになったが、基本的なゲームシステムはWii版から変わっておらず、かなりマンネリズムを感じる。恐らく3DS版とキャラクターを共通化した都合で、変身キャラがなくなり、ゲームの幅は狭まった印象。一人用モードとしてはいよいよアドベンチャーがなくなり、遊びの幅も狭まった。Wii版同様、キャラ選が今ひとつ謎なのも残念だ。

キャラクターは多いので、それなりにボリュームが有るといえばあるが、同じことの繰り返しで、真にボリュームといえるか謎。よくわからない色々な遊びを組み込んでいるが、いずれもかさ増し程度。

シナリオはなし。